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副作用リスクにどう対処すべきか。ワクチンの種類と副作用

今回は犬用ワクチンの種類と、注意すべき副作用についてお送りします。
ワクチンと薬の違いについては別記事「チワワのワクチンは少なめでいい、は間違い」をご参照ください。

ワクチンの種類

ワクチンは使用されている病原体が生きているか、死んでいるかで「生ワクチン」と「不活化ワクチン」に分類されます。

「不活化ワクチン」とは、細菌やウィルス、あるいはそれらが産生する特定のタンパク質を精製(免疫システムを構築するための有効成分のみを抽出)し、熱や薬剤で殺菌または無毒化して感染力をなくしたタンパク質製剤で、ワンちゃんに打っても発症する可能性はほとんどありません。
例えば、狂犬病ワクチンがこれに該当します。

一方「不活化ワクチン」とは、薬剤や生物学的な操作により弱毒化した” 生きた細菌やウィルス ”から作られたものです。
免疫のないワンちゃん接種して、接種後に体内で、発症しない程度に細菌やウィルスの増殖が始まります。要するに軽くかかったのと同じ状態になり、抵抗力(免疫)を体内で生成させます。こちらは、弱っていたり、何らかの病気で免疫力が落ちていたりすると、逆に発症したりすることもあります。
例えば、混合ワクチンがこれに該当します。
(本当にワクチンは1年に1回必要なのか、という話題については次回お送りします)

このような違いから、一般的に、生ワクチンは不活化ワクチンに比べて長い期間免疫が持続します。
といっても、犬はワクチンによる抗体の残存期間が人間より短いということが分かっていますので、ある期間を過ぎると基本的には追加接種が必要です。

副作用について

弱毒化あるいは無毒化したワクチンでも、副作用が出てしまう場合もあります。
(1/3,000、つまり0.03%という低確率でワクチンアレルギーが起こると言われています)
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やはり、健康な動物に対して、弱毒化しているとはいえ病原菌を投与するのですから、確率的に低いとはいえ、副作用が全く起こらないわけではありません。
さらに注目すべきなのは、ある報告によるとワクチン関連副作用(非特異的ワクチン反応、アレルギー反応、じんましん、もしくはアナフィラキシー)は、年齢が若いほど、体重が軽いほど、また去勢・避妊をしていないほどリスクが増加すると言われています。
つまり若いチワワだと、ワクチン接種の後72時間以内に、ワクチン関連性副作用のリスクが他のワンちゃんと比べて高いと言えます。

ですから、接種時期や接種前のコンディションについては獣医さんと確認・相談することが重要になります。
動物病院によっては、万が一アレルギー反応が出ても迅速に対応できるよう、午前中の接種を促しているところもあるようです。
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また、花粉などに対する季節性のアレルギーがある犬は、アレルギー症状の出ない時期にワクチン接種するとよいでしょう。
というのも、アレルギー症状が出ている期間にワクチンを接種すると、ワクチンアレルギーが悪化するという報告があるからです。
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副作用のリスクがあるからといってワクチンを接種しない、という選択は賢明ではありません。
ワクチンを接種せずに、感染症のリスクを常に背負いながら生活をするのは非常に危険です。
楽しいチワワライフを送るためには、お散歩やドックランなど屋外イベントが欠かせませんしね。

大切なのは、かかりつけの獣医さんとしっかりと話し合い、適切な時期に適切なワクチンを接種することで、愛する愛犬や愛猫を感染症および副作用のリスクから守ることです。

副作用リスクにどう対処するべきか

接種後の状態は注意深く観察する必要もあります。
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通常、反応はワクチン接種後、数分~数時間(24時間未満)以内に起こります。
ワクチンを接種したら、動物病院の待合室に戻った時点から観察を続け、特に接種後30分~40分は経過を注意深く観察しましょう。
また、自宅に戻ってからも食欲や元気など通常と少しでも違うことがあればすぐに動物病院に連絡できるよう、観察を怠らないようにしましょう。
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症状としてよく遭遇するのが顔面腫脹で、眼の周りやマズル・口の周りがパンパンに腫れて痒がります。
また、接種部位が腫れたり痛みがでたりする事もあります。
これらのアレルギーは遅いと半日位経ってから症状が出る事もありますので、ワクチンはなるべく午前中に接種する事をお勧めします(夕方接種すると深夜に症状が出てしまう可能性があります)。
非常にまれですがアナフィラキシーショックという重篤なアレルギー反応を起こす事もあり、これは緊急治療をしないと命にかかわります。
アナフィラキシーショックは通常接種直後~20分以内に発生しますので、ワクチン接種の後はしばらく院内、もしくは病院の近くで様子をみていただくのが安全だと思います。

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